最後は気持ち！デブかわドットコム　

野球というスポーツの怖さ、そして押し寄せる流れ、勢いの強さを
見ることになろうとは思いもしなかった。

兵庫県ナンバーワンを決めると言っても
過言ではないくらいの出場チームが集結したこの日

我が成徳野球は一回戦で西脇野球と対戦、初回三浦が四球から
いきなり盗塁を仕掛けるが捕手からの矢のような送球にあえなく憤死！
しかしツーアウトから黒木のライトオーバーの
ランニングホームランで先制！


ナイスショットＨＲの瞬間

以後は再三ランナーは出るものの、チャンスにあと1本が出ない。
転がす場面で転がせない苛立ちをベンチも応援スタンドも
感じ始めていたが、エース黒木はスイスイとマイペースピッチング。

それでも野球で良くあるスミ１で嫌な予感が脳裏から離れない。
あと１点がほしい。

そしていよいよ最終回…
先頭打者は初回にも絶妙なセーフティバントを仕掛けた俊足だ。
そしてまたもやファースト前のセーフティバントこの打球にファースト中西は反応できず、投手と顔を合わせてしまい、あえなく黒木祐二の県大会でのパーフェクトは終わりを告げた。

でも試合に勝てばいい。

後はひとつずつアウトを重ねるだけだ。次はサード前の送りバント>>
今日のサード永田は数々の打球を確実に処理し守りにリズムをつけていた。
そして打球は永田の前へ…
永田は捕球後セカンドへ送球…アウトならファインプレーだが
無情にもワンバウンド送球も黒土では球の勢いが殺された。

ここではセーフティバントを再三試みる俊足の走者だった点を
永田は考えていなかった。結果論だが同点は想定内のはず＞＞＞

セーフ！

ノーアウト1、2塁 次打者も確実な送りバントでプレッシャーを掛けてくる。
ワンアウト2、3塁から相手打者は４番へまわる。
この場面ベンチからもタイムを掛けろ！との指示は出なかったようだ。
相手のプレッシャーと勢いが成徳全体を飲み込んでいく。

そして打球はレフト前へ…

1人目はもういい。2人目はベース三メートル手前でアウトのはずたった。カットに入ったショート永山の送球は中途半端なハーフバウンド、三浦なら捕れるという見方もあるかも知れないが私の目ではかなり難しいバウンドだったと思う。

やはり黒土のバウンドだった。

試合終了……

パーフェクトまであと三人から一気にサヨナラ負け。
本当にエース黒木は頑張ってくれた。
相手はワンチャンスに確実なバント攻撃でプレッシャーを掛けてきたが、
成徳はなんのサインが出ても失敗のオンパレード。

最終回の先頭打者（初回にも仕掛けてきた）に
誰からか「セーフティあるで！」の声が出ていただろうか？

これが野球での声なんだよ＞＞
この一声が勝負の分かれ目だったことをこの敗戦で覚えてほしい。

大きな声を出すことが声なのは低学年だけ・・・

出ていれば中西もセカンド大和にカバーを依頼するとともに、
もっと準備が出来ていただろう。

またもや悔しい敗戦となった。
あの西宮市長杯優勝の高知県選抜とも２−１、そして今日も２−１
結局は相手はどのレベルでも相手に合わせた試合しか出来ないことが浮き彫りになった。

この子たちの県大会はすべて終わった。

たくさんの県大会へ連れて
来てくれてありがとう。